帝國海軍最強の輪形陣

連合艦隊の総力を挙げた海上決戦。
シブヤン海を進む主力部隊に対して、米空母機動部隊は空前の大規模かつ執拗な攻撃を仕掛けてきた。

レイテ沖海戦 甲部隊 対空戦闘
中心に大和。
半径2,000mに武蔵、長門および巡洋艦の6隻。
半径3,500mに駆逐艦島風など7隻をイメージしている。

ここで大和に向け降下しつつあるカーチス艦爆を撃墜するべく計算する。
大和が撃墜確率0.1余り
内周艦が平均80%発揮として、0.1未満x6隻=0.6未満
外周艦は、高射装置&高角砲未装備のため残念ながら計算外。
合計しておよそ確率0.7。
意外に強力だ。
帝国海軍もここまで来たのだ。

※くどいようだが、ここでは「0.1未満」をまるで一つの単位のごとくに扱う。

グラマン艦攻の緩降下爆撃はどうか?
運用制限315ktのグラマン艦攻だが、戦場では350kt降下を頻発していたという。
そうなると本図での計算上は、カーチス艦爆と大して変わらないだろう。
撃墜確率およそ0.7。
意外に強力だ。

しかし昭和17年期と異なり、敵はより大規模に、より組織的に、より発展的に攻撃をかけてきた。

実際の第一次空襲では大和、武蔵、長門および妙高が同時に攻撃されており、このような火力の集約は叶わなかっただろう。
さらに言えば、上記のような火力の集中運用を指向する思想や組織、仕掛けが、そもそも存在していなかったように思うのである。

見た目は集団戦闘だが実質は個艦奮闘、といった表現になるのだろうか?

射撃電探だ近接信管だ四十粍だ…などといった、分かりやすい議論もそれはそれで楽しい。
しかし管理人には、どうにもモヤモヤが残るのである。



戦艦大和の最期

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