激闘 南太平洋海戦

舞台は一転して昭和17年期の南太平洋。
南太平洋海戦における機動部隊本隊、翔鶴被弾の場面をモチーフとした。

'42 南太平洋海戦 機動部隊本隊
      対空戦闘

残念ながら本図は、この3隻で「オールスターキャスト」である。

翔鶴のずいぶん後方に瑞鶴。また画面奥方向には瑞鳳が位置しているが、射程外のため登場しない。
そのほかにも数隻の艦隊型駆逐艦がいるのだが、こちらは高角砲未装備のため本図には登場しない。
また物語展開の都合上、「奇襲」とかいう概念は、本図には登場しない。

たっぷりとした運動空間を確保したブロードな陣形。
先頭を行く熊野、その後方5,000mに翔鶴。
そして、それらの中間には駆逐艦2隻が左右(画面では手前・奥)に開いている。
本図ではそのうちの1隻を照月とし、理想の対空戦闘を目指す。

今、右方上空からダグラス艦爆1機が進入しつつある。
12.7cm高角砲では、有効射程内とは言い難い高々度であるが、照月の長10cm高角砲ならば存分に狙い撃つことが可能だ。
本図においては約50秒間。発射弾数およそ80~90発程度か。乱暴に計算すれば命中確率約0.5~0.6となる。
ここに翔鶴、熊野よりの0.1未満射撃を見込んで、合計で確率0.6~0.7程度。
良い確率といえば良い確率だ。
素晴らしい。

ただしそれは「照月」が、夢ですら許されないような理想戦闘をした場合だ。
現実的に見ればこの時期の陣形は、0.1未満x2の実質的単艦戦闘なのである。



連合艦隊最強の輪形陣

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